用語集
用語集は原文の用語に対応する訳語を固定し、ドキュメント全体で表現を一貫させます。同じ名前が12通りに訳し分けられてしまうか、1つの表記に定着するかは用語集次第です。
目次
用語集のエントリには何を設定できますか?
各エントリは原文の用語と訳語を対応付け、必要に応じて以下の詳細項目を設定できます。
- 表記ゆれ:同一の用語として扱う異なる綴りや活用形(「cookie」に対する「cookies」など)。
- 原文のまま:固有名詞、製品ID、コードの識別子など、原文の文字列をそのまま訳文に保持します。
- 禁止訳語:訳文として決して使用してはならない表現(よくある誤訳、廃止された名称など)。
- 文脈ヒント:用語の使われ方や固定する理由を簡潔に説明する1行のメモです。品詞、文法上の性、数、分野、例文のペアなど、用語のほかの任意項目と一緒に設定できます。
用語を登録すべき場合と、すべきでない場合は?
ほとんどの単語は用語集に登録する必要はありません。用語として固定するのは、訳し方に明確な判断が求められる場合に限るべきです。一般的でない専門用語、ブランドのトーンに合わせて選んだ訳語、原文のまま固定する固有名詞、複数の綴りがある単語の統一、あるいは使用を禁じたい誤訳などが該当します。
1対1で対応する同根語や標準的な略語(e.g.、etc.、Inc.など)、ファイル名、URL、一般的な語彙は登録不要です。これらを登録してもノイズが増えるだけです。判断に迷う場合は、翻訳済みのドキュメントで自動生成を実行してみてください。候補となる用語が抽出され、まとめて承認・却下・編集できます。詳細はドキュメント全体から作成するをご覧ください。
ライブラリページから用語集を管理するには?
用語集ページでは、ライブラリがタブ(すべて、個人用、チームごとのタブ、共有アイテム)に整理されています。検索ボックスは名前と内容の両方を検索するため、用語を入力すれば、名前にその用語が含まれていなくても、その用語を含む用語集が見つかります。用語集に言語が設定されている場合は、言語フィルターで翻訳の方向を1つに絞り込めます。
各カードには先頭の用語ペアと件数が表示され、カーソルを合わせるとプレビューが開いて全体を確認できます。その他の操作はカードのメニュー(⋮)にまとめられています。名前の変更、複製(クライアントごとに分岐させる際に便利な、独立した個人用のコピー)、ドキュメントから自動生成、チームへの移動、共有、削除ができます。削除時は確認のために用語集の名前を入力する必要があり、元に戻せません。
用語集の個別ページにも同じ操作が用意されています。ヘッダーにはエクスポートと共有があり、その隣の⋮ボタンに複製、統合、チームへの移動、削除があります。名前の変更はタイトルの鉛筆アイコンから行います。AI syncのレビュー待ちの用語集では、ページ上部にレビュー待ちバッジとレビューボタンが表示されるため、ライブラリに戻らなくてもそのままレビューを開けます。
用語が使用されているすべての箇所を検索するには?
各用語の行には、使用箇所を検索するボタンがあります。このボタンを押すと、エディターのサイドバーの検索タブ(Cmd/Ctrl+Shift+Fでも開けます)が、用語とそのすべての表記ゆれを入力した状態で開き、いずれかの形が出現するすべてのブロックが、形ごとの件数とともに一覧表示されます。原文に用語があるのに訳文に指定の訳語がないブロックにはフラグが付くため、無料で一貫性をざっと確認できます。テキストの完全一致なので結果はすぐに表示され、AIを使わないため費用もかかりません。さらに踏み込んだチェックには、後述のAIによる用語集監査を使います。
このパネルは通常の単語検索としても使えます。任意の文字列を入力し、原文、訳文、またはその両方を選んで、検索結果を押すとその場所に移動します。用語集ページから開いた場合は、ドキュメントを選ぶ欄の付いたダイアログとして表示されます。詳細はエディターをご覧ください。
1つの用語集を複数の言語に翻訳するには?
用語集に翻訳元の言語とメインの翻訳先の言語を設定し、必要に応じて翻訳先の言語を追加します。用語集ページでは、用語ごとに1行、言語ごとに1列のマトリックス形式で表示されます。各言語には入力済みの件数が表示されるため、抜けている箇所が一目でわかります。
各言語には、訳語1つだけでなく、その用語の完全なプロファイルが保持されます。訳語そのものに加えて、その言語専用の原文の別名、ほかに使ってよい訳語、避けるべき訳語、性と数、例文ペア、メモ、言語ごとの「原文のまま」の指定を設定できます。そのため、ある用語をポーランド語では翻訳せず、チェコ語では翻訳する、といった設定もできます。メインの翻訳先の言語の訳語は、引き続き用語のメインの欄に入ります。用語の詳細エディターは、用語集ページと、エディターのサイドバーにある用語行の設定アイコンから開けます。上部の言語セレクターで、編集する言語のプロファイルを切り替えます。
追加したものの内容が入力されていない言語は、どこでも未設定のまま維持されます。Transeptが他の言語の値を代わりに表示したり適用したりすることは一切ありません。また、用語集に該当言語のプロファイルが存在しないドキュメントでは、原文用語と原文レベルの詳細情報のみが読み込まれます。
「AIで自動入力」はどのように未設定のプロファイルを作成しますか?
AIで自動入力は、追加された各言語で利用できます。用語集ページにある言語チップのキラキラアイコンボタン、およびエディターのサイドバーにある用語集詳細ビューのヘッダーに配置されています。その言語のプロファイルが存在しない用語に対して完全なプロファイルを作成し、既存のエントリには一切手を加えません。そのため、一部を入力した後に再実行しても、残りの分に対するコストしか発生しません。
この処理はドキュメントを1件読み込んで実行されるため、実際の単語の使い方に即した提案が生成されます。エディターから実行した場合は開いているドキュメントが使用され、用語集ページから実行した場合は読み込む該当ドキュメントを選択します。該当ドキュメント内での各用語の出現箇所、現在の訳文、該当箇所に残されている未解決コメントが参照されます。
ダイアログには「最大Nクレジット」という上限が表示されます。これは、実際に作成されたプロファイルの原文用語の単語数に応じてのみ請求が発生するためです。文脈として読み取られるドキュメントの抜粋やコメントには料金がかかりません。
生成されたエントリはすべてレビュー待ちの状態で追加されます。翻訳ではすぐに使えますが、人が確認するまではフラグが付きます。マトリックスのセルやサイドバーに承認と却下が表示されるほか、言語のヘッダーメニューから保留中の全エントリを一括で承認または却下できます。また、プロファイルを手動で編集すると自動的に承認されます。却下するとAIによるエントリは削除され、セルは空欄に戻ります。保留中のエントリがある間、用語集のライブラリカードには未確認のAIエントリN件バッジが表示されます。この方法で入力できるのは追加した言語だけで、メインの翻訳先の言語は引き続き手作業で管理します。
| 方法 | 機能 | 費用 |
|---|---|---|
| 直接入力 | 訳語やその他のフィールドを用語エディターに直接入力します。 | 無料 |
| 自動生成の候補を承認 | その言語のドキュメントで自動生成を実行すると、重複を追加する代わりに、用語集にすでに存在する用語の内容が入力されます。 | 自動生成の料金として請求 |
| AIで自動入力 | その言語のプロファイルが存在しないすべての用語に対して、完全なプロファイルを作成します。既存のプロファイルには一切手を加えません。 | 開始前に表示される上限まで。実際に作成された分のみ請求 |
2つの用語集を統合するには?
ライブラリカードの⋮メニュー、用語集の個別ページにある同じメニュー、またはエディターのサイドバーのメニューを開き、統合…を選択します。次に、取り込む用語集を選びます。取り込む用語集は読み取られるだけで、何も変更されません。統合は無料で、どちらの用語集でもクレジットは消費されません。
用語集を選んだだけでは、何も書き込まれません。統合によって何が行われるかを示すレビュー画面が開きます。追加されるエントリ数、訳語がなかった言語の空欄を埋める件数、双方ですでに一致しているためスキップされる件数、双方で訳語が異なる件数が表示されます。これらはすべて行ごとに判断できます。新しく追加されるエントリの除外、空欄補充の除外、そして不一致の項目については2つの値を並べて見比べながら1行ずつどちらを採用するか決められます。1件ずつ確認する手間を省きたい場合は、すべて維持やすべて取り込むを使って不一致を一括で解決できます。件数が多いリストでは最初の30件が表示され、その横に実際の合計件数が示されます。残りの項目には、この2つのうち選んでいる方が適用されます。統合を押すまで、何も書き込まれません。
事前に言語を設定しておく必要はありません。いずれかの用語集で翻訳元の言語と翻訳先の言語が設定されていない場合でも、Transeptがエントリから自動的に読み取り、統合処理の前に保存するため、プレビューと実際の書き込みで各値の格納先が正確に一致します。作成したばかりの空の用語集は、統合する用語集の言語を引き継ぐため、「1つ作成してそこに複数の用語集を統合する」という使い方が可能です。どちらにも言語が設定されていない2つの用語集は、従来どおり一方の訳語列をもう一方へと統合します。
統合が中断されるケースは2つあります。1つは、一方の用語集に言語が設定されており、もう一方のエントリから言語を読み取れなかった場合です。その用語集のページで手動で言語を設定してから、再度統合してください。もう1つは、2つの用語集で翻訳元の言語が異なる場合です。この場合は原文の用語自体が同じ言語ではないため、統合することはできません。
統合画面を開いている間は、Literessが画面の現在の内容を伝えたり、代わりに設定を変更したりできます。ただし、統合を押すのはご自身です。詳細については、Literessにできることをご覧ください。
用語のCSVファイルを用語集にアップロードできますか?
はい、用語集の作成時にアップロードできます。用語集を作成ダイアログには、CSV、TSV、またはTXT形式の用語リストを受け付けるアップロードタブと、スプレッドシートから同様の内容を直接貼り付けられる貼り付けタブが用意されています。形式は1行につき1用語で、原文、訳語、文脈ヒントの順に列を並べ、タブまたはカンマで区切ります。ヘッダー行を含めると1つの用語として読み込まれてしまうため、ヘッダー行は除外してください。すでに作成済みの用語集には、1件ずつ用語を追加するか、翻訳済みドキュメントから候補を用語として一括抽出して追加できます。逆方向はエクスポートです。用語集の個別ページからCSVまたはTBX形式でエクスポートでき、用語をほかのツールへ移せます。
用語集が実際に適用されているか確認するには?
用語集の整合性チェックを実行します。翻訳済みドキュメントをスキャンし、訳語の抜け、誤った訳語、「原文のまま」指定の違反など、用語集と一致しない用語を検出します。これはクライアント案件のひな形の代表的なチェックであり、ワークフロービルダーにあらかじめ用意された用語集とスタイルガイドで照合ブロックや、翻訳済みドキュメント向けの既製の用語集レビューワークフローとしても利用できます。詳細については、ワークフローの作成と実行をご覧ください。
用語集と翻訳メモリの違いとは?
用語集は個々の用語を固定し、翻訳メモリは過去の作業からセグメント全体の一致を探します。この2つは相互に補完し合う関係にあり、翻訳時に両方が適用されます。用語集によって固有名詞などの表記が常に統一され、翻訳メモリによって過去に翻訳した文を以前と同じ言い回しで再利用できます。詳細については、翻訳メモリをご覧ください。
用語集を機能させるには言語を設定する必要がありますか?
いいえ、必要ありません。言語が設定されていない用語集でも、従来どおり機能します。1つの原文の用語につき1つの訳語が、適用されているすべてのドキュメントで使用されます。同じ文書を複数の言語に翻訳する際に、重複した用語集をいくつも作成する代わりに1つにまとめたい場合は、言語を設定してください。
用語集の訳語に付いている「AI」ラベルは何を意味しますか?
その訳語はAIで自動入力によって作成され、まだ誰もレビューしていないことを意味します。ラベルが付いていても、翻訳にはそのまま適用されます。編集または承認を行うとラベルは消去されます。ご自身で直接入力した訳語にこのラベルが付くことはありません。
統合によってもう一方の用語集は変更されますか?
いいえ、変更されません。変更されるのは統合先の用語集のみです。もう一方の用語集は読み取られるだけでそのまま維持されるため、副作用なく同じ用語集を複数に統合できます。統合自体にクレジットはかかりません。モデルに問い合わせるのではなく、エントリを直接比較するためです。
統合する前に言語を設定しておく必要がありますか?
通常はその必要はありません。Transeptが用語集のエントリから言語を自動的に読み取り、統合処理の前に保存します。手動で設定する必要があるのは、言語が設定されておらずエントリからも読み取れなかった用語集を、すでに言語が設定されている用語集と統合する場合のみです。翻訳元の言語が異なる2つの用語集は、照合対象となる原文の用語自体が同じ言語ではないため、統合することはできません。
解決しない場合は、アプリ内のLiteressに質問するか、[email protected]までご連絡ください。