比較
Transept vs Trados:デスクトップ型CATか、ドキュメント中心か
- 実行ごとに用語集とスタイルガイドを適用
- 変更はすべてご自身で承認
- 実行前に必ず料金を表示
カード登録不要文章はAIの学習に使われません最初の5ページは無料
Trados(Trados Studioと、その周りにあるRWSのクラウド版の各プラン)は、何十年にもわたり多くのプロ翻訳の現場で使われ続けているツールです。高度な翻訳メモリ(完全一致、あいまい一致、フラグメント一致、upLIFT一致)、膨大なプラグインライブラリ、ほぼ万能なファイル対応力を備え、大企業、政府機関、翻訳会社のサプライチェーンにおいて事実上の標準となっています。しかし、その高機能さにはトレードオフもあります。Studioは習得に相応の労力を要する大規模なソフトウェアであり(RWS独自のトレーニングや認定プログラムが存在します)、主力のデスクトップ版はWindowsのみ公式対応(ブラウザー版としてはTrados Goがあります)、料金が公開されているのはTrados GoとTrados Freelanceの2つのフリーランス向けプランのみです。TranseptはTradosの上位互換を目指しているのではなく、根本的に異なる課題を解決するために作られています。それぞれの強みと、どちらを選ぶべきかについて詳しく解説します。
セグメントグリッド形式のCAT vs ドキュメント中心のワークスペース
| 機能 | Trados | Transept |
|---|---|---|
| 翻訳メモリ | 対応高度:完全一致/あいまい一致/フラグメント/upLIFT | 対応自動生成、無料、言い換え表現の一致も検出 |
| 判断の背景まで残る翻訳メモリ | 非対応 | 対応訳文ペアだけでなく、判断の理由まで記憶 |
| ファイル・パッケージの互換性(SDLXLIFF、TMX) | 対応ほぼすべての形式に対応 | 一部対応TMXおよびXLIFFのインポート/エクスポートに対応 |
| プラグイン/AppStoreエコシステム | 対応 | 非対応 |
| ブラウザーで動作(インストール不要) | 対応Trados Go(Studio自体はWindows限定) | 対応あらゆるブラウザーに対応 |
| ドキュメント中心のワークフロー | 一部対応セグメントグリッド形式のCAT | 対応DOCX/Notion/Google ドライブの双方向連携 |
| AIネイティブな翻訳 | 一部対応CATグリッド内でのLLM翻訳(AI Bridge、Language Weaver Pro) | 対応フロンティアモデルを中核に据えた設計 |
| 文単位の別の候補 | 一部対応StudioのAI Assistantでリクエストに応じて提示 | 対応 |
| すべての機能がブラウザーで利用可能 | 一部対応パッケージやAI Assistantにはデスクトップ版Studioが必要 | 対応デスクトップ専用機能なし |
| セルフサーブ導入(営業への問い合わせ不要) | 一部対応GoとFreelanceはオンライン購入可、チームプランは価格非公開 | 対応数分 |
| 主要機能を備えたFreeプラン | 非対応無料トライアルのみ | 対応 |
| 最低料金(オンライン購入) | Trados Go £24/月、Freelance £34/月(税別) | €29/月(税別) |
Tradosの料金は、2026年10月5日に公開料金表で確認したものです。プランと料金はTradosが設定しており、その後変わっている可能性があります。 Tradosの料金を見る
Tradosは、プロや企業が翻訳支援ツールで進める翻訳業務に向いています。成熟した翻訳メモリ、高い互換性、プラグインエコシステムを備え、LSPや公共部門のサプライチェーンでは他に代えのきかない地位を築いています。一方、Transeptはすぐに納品・公開したいドキュメントやコンテンツの翻訳に向いており、ブラウザーだけで完結し、セグメントグリッドの操作を先に覚える必要もありません。翻訳支援ツールを軸にしたプロの翻訳業務にはTrados、ドキュメントの翻訳にはTranseptをお使いください。
Transeptがより適しているケース
インストール不要
主力製品のTrados Studioは、Windows向けのデスクトップアプリケーションです。Trados Goはブラウザーで動作しますが、プロジェクトパッケージを開く、AI Assistantを使うといった一部の作業には今もStudioが必要です。TranseptはOSを問わずどのブラウザーでも動作し、登録後すぐに翻訳を始められます。ライセンスの購入も、ダウンロードや保守の手間もありません。
学習不要ですぐに使える
Trados Studioは、数十年にわたり蓄積された高度な機能を備えるセグメントグリッド型のCAT環境であり、RWSはその習得のためにeラーニングや講師による研修、認定制度を提供しています。一方、Transeptはドキュメント中心でAIネイティブです。ファイルをアップロードして、翻訳、レビュー、エクスポートするだけです。セグメントグリッドの操作を先に覚える必要はありません。
透明性の高いセルフサーブ料金体系
Tradosが料金を公開しているのは、フリーランス向けの2プラン(Trados Goが月額£24、Trados Freelanceが月額£34。いずれも税別で、14日間の無料トライアル付き)だけです。Studio Pro、Team、Businessの価格は料金ページに記載されておらず、Enterpriseは営業担当者経由での販売です。TranseptはFreeプラン、月額€29のStarterプラン、月額€79のProプランで、クレジットパックに有効期限はありません。営業担当者との商談も不要です。
判断の「理由」まで記憶するメモリ
Tradosの翻訳メモリは、完全一致、あいまい一致、フラグメント一致、upLIFT一致を備え、セグメント再利用の最先端を行くものです。ただし、保存されるのはセグメント単体です。Transeptはそれに加え、却下された候補や文に残されたレビューコメントなど、その判断に至った背景情報まで記憶し、モデルへフィードバックします。AIは訳文だけでなく表現の背後にある意図まで再現します。
コスト4分の1のモデルで同等の成果を実証
過去の翻訳結果だけでなく、その判断の「理由」までモデルに与えることで、推測によるブレがなくなります。十分なコンテキストがあれば、コストが4分の1のモデルでも、自社ベンチマークにおいて最上位モデルと同等の精度を達成できました。
メモリへのこだわりTradosは、CAT(コンピューター支援翻訳)のセグメントグリッドモデルに基づいて構築されています。ドキュメントはセグメントに分割され、原文の横に並んだグリッド上で1文ずつ翻訳が進められ、作業に合わせて翻訳メモリから一致候補が提示されます。数十年にわたる改良により、このモデルは極めて高度な完成度を誇るようになりました。強固な相互運用性、フラグメント一致、プラグインAppStore、そしてLSP(翻訳会社)と外部翻訳者の間で案件を行き来させるパッケージワークフローを備えています。AIの導入は後発であり、当初はLanguage Weaverによる機械翻訳、現在はAI Bridge経由で接続したモデルによるLLMベースの生成翻訳に対応しています。しかし、その中核は依然としてセグメントグリッドにあり、翻訳メモリの役割も基本的には「過去に翻訳したことがあるか? あればその一致を適用する」という再利用に留まります。これは成熟したプロ向けCATプログラムがまさに必要としている機能であり、Tradosが今なお確固たる地位を維持している理由でもあります。
Transeptはセグメントではなくドキュメントから出発し、モデルがすでに十分に優秀であることを前提にしています(使っているのはフロンティアモデルで、現在はGoogle Gemini)。作業はブラウザーで完結し、インストールは不要です。DOCXをアップロードするか、NotionやGoogle ドライブからインポートし、ドキュメント全体をコンテキストにして翻訳し、文ごとの別案やSmart Proofreadでレビューして、元の形式にエクスポートします。翻訳メモリはセグメントの再利用にとどまりません。承認された訳文の背景にある判断(却下した別案、レビューのコメント)を保持してモデルに渡し、完全一致・あいまい一致に加えて意味でも照合するため、言い回しを変えた文も候補に挙がります。パッケージをやり取りするサプライチェーンでの本格的なプロ向けCAT業務には、Tradosが適しています。ドキュメント全体をコンテキストにして、ブラウザーから仕上げて届けるドキュメントやコンテンツの翻訳には、Transeptが適しています。TMXとXLIFFを使えば両者の間で翻訳メモリを移せるので、併用も簡単です。
— 実際の画面でお確かめください —
エディターを、その場で体験
実際のアプリの一部をそのまま体験できます。Literess、用語集、スタイルガイド、ワークフロー、翻訳メモリがすべて実際に動作します。自由に操作してみてください。
シンプルで明快な料金体系
すべてのプランに毎月のクレジットが含まれています。クレジットが消費されるのはAIによる処理のみで、クリックする前に各操作の料金が表示されます。営業担当者との商談や長期契約は不要です。まずは無料で始めて、不足したときにいつでもクレジットパックを追加できます。
Standardモードでは原文1語につき1クレジットです。Proモードはより高性能なモデルを使い、原文1語につき3クレジットです。日本語と中国語の原文は1文字を1語として数えます。手動での編集、エクスポート、コメント、翻訳メモリは無料です。クレジットを使うのは、AIが文章を翻訳、リライト、チェックするときと、用語集やスタイルガイドを作るためにドキュメントを読み込むときだけです。有料の操作はすべて、クリックする前にボタンに料金が表示されます。料金一覧を見る。
Free
ずっと無料最初のプロジェクト向け
ユーザー数無制限
Standardモードで翻訳および校正した場合の目安です。
- Standard品質:迅速かつ正確で、原文に忠実な訳文
- 翻訳メモリ:過去の訳文を再利用し、新しい翻訳でも表現の一貫性を維持
- ワークフロー:翻訳、校正、チェックを連携させ、1回の処理として実行
- 用語集、スタイルガイド、QA、インポート/エクスポート:すべて標準搭載
- Notion、Google ドライブ、TMX / XLIFF:インポート、エクスポート、手持ちの翻訳メモリの取り込みに対応
- 50言語に対応:スペイン語からタガログ語まで
- ドキュメント全体の一括翻訳
- Literessとのメッセージ通算10回:プロジェクトや好みを覚えているAI文芸編集者
- カード登録は不要
Starter
定期的な受託案件向け
ユーザー数無制限
- Proモード:より高性能なモデルで繊細なニュアンスを再現(原文1語につき3クレジット)
- Literessを無制限に利用:下書きも校正も設定も任せられるAI文芸編集者
- API、MCP、Webhook:処理の自動化や、AIアシスタントからのアカウント操作に対応
- チーム機能:メンバーの招待は無料。月額€29のシートを追加すると、1シートにつき毎月60,000クレジットが共有クレジットプールに加わります
- いつでも追加可能:クレジットパックに有効期限はありません
Pro
大量の翻訳向け翻訳会社や大規模カタログ向け
ユーザー数無制限
- Starterの3倍以上のクレジット:一括翻訳やカタログ全体の翻訳にも十分な余裕
- 優先サポート:専用窓口による迅速な対応
- 予測しやすい請求額:追加のクレジットパックがほぼ不要に
価格はユーロ建てで、付加価値税(VAT)は含まれていません。購入にVATがかかる場合は、お支払い前に決済画面に表示されます。有効なEU VAT番号をお持ちの事業者は、リバースチャージ方式により税抜き価格でのお支払いとなります。クレジットパックはFreeプランを含むすべてのプランで購入できます(30,000クレジットで€19、100,000クレジットで€55、300,000クレジットで€149)。パックのクレジットに有効期限はありません。チームの作成とメンバーの招待は無料です。クレジットを共有するには、シートを2つ以上追加してください。シート1つごとに、そのプランの月間クレジットがチームの共有プールに加わり、請求書は1枚にまとまります。いつでも解約でき、お支払い済みの期間が終わるまでプランを利用できます。当社側の不具合で解決できなかったものと請求の誤りについては返金します。また、EU域内の消費者の方は14日以内であれば契約を撤回し、未使用分の返金を受けられます。
次のプロジェクトの料金を見積もる
- 使用クレジット数Starterプランに含まれる60,000クレジットのうち50,000クレジット
FAQ
- プロ向けの翻訳支援ツール環境が前提となる業務の場合です。たとえば、LSPとそのベンダーの間でやり取りされるSDLXLIFFパッケージ、特定のプラグインへの依存、政府・公共部門のサプライチェーン、長年のセグメント作業で構築された成熟した翻訳メモリなどです。Tradosがこうした分野で業界標準となっているのには十分な理由があり、Transeptはその代わりにはなりません。
- はい、移行できます。Tradosから翻訳メモリをTMX形式でエクスポートし、Transeptにインポートしてください。インポートしたメモリはすぐに検索可能になり、翻訳時にAIの参考情報として活用されます。いつでもTMXやXLIFF形式で再度エクスポートできるため、メモリを移行してもどちらの環境にもロックインされる心配はありません。
- Tradosは、数十年にわたり磨き上げられた完全一致、あいまい一致、フラグメント一致、upLIFT一致を備える、従来型の翻訳メモリとしては最高峰です。Transeptは主に2つの点で異なります。第1に一致の検出方式です。完全一致やあいまい一致に加えてセマンティック(意味に基づく)検索を行うため、言い回しを変更した文でも候補として提示されます。第2にメモリの役割です。Tradosはエディター内で一致を提示し、翻訳メモリや用語ベースに基づいて生成翻訳を行うのに対し、Transeptは一致情報をAIの下書きや品質チェック(QA)に反映させ、承認された訳文に至った判断理由まで記憶します。高度で専門的なCAT業務にはTradosが優れていますが、ドキュメントやコンテンツの翻訳にはTranseptの翻訳メモリが適しています。
- ドキュメントやコンテンツの翻訳業務であれば、通常は不要です。翻訳、翻訳メモリ、用語集、品質チェック(QA)、書式を保持したエクスポートまで、すべてブラウザー上の単一ワークスペースで完結します。Tradosパッケージをやり取りするサプライチェーンに参加している場合や、特定のTradosプラグインに依存している場合は、そうした業務にはTradosを引き続き使い、セグメントグリッドを必要としないドキュメント中心の業務にはTranseptをお使いください。TMXおよびXLIFF形式を使用すれば、両ツール間でメモリを柔軟に移行できます。
- 翻訳自体の品質について言えば、Transeptはフロンティアモデル(現在はGoogle Gemini)を採用し、実行ごとに用語集を確実に適用するほか、訳文のズレを再確認するQAチェックも行うため、ドキュメントやコンテンツの翻訳に適しています。一方、Tradosの強みは、RWS独自のLanguage Weaverであれ、AI Bridge経由で連携するLLMであれ、モデルを取り巻く成熟したCAT環境にあります。両者は想定される用途が根本から異なるツールであり、一方が単純に品質で優っているというわけではありません。
- 従来のプロ向けCAT業務(LSPのサプライチェーンを行き来するSDLXLIFFパッケージ、特定のプラグインへの依存、長年蓄積された翻訳メモリ、公共部門の相互運用要件など)においては、Tradosが業界標準であり、なかなか太刀打ちできません。一方、事前にセグメントグリッドを習得する必要がなく、ブラウザー上で完結するドキュメント中心・AIネイティブな作業には、Transeptの方が適しています。両ツールは解決する課題そのものが異なります。
- Tradosでは、2つのフリーランス向けプラン(税別のTrados Goが月額£24、Trados Freelanceが月額£34、いずれも14日間の無料トライアル付き)の価格のみが公開されています。Studio Pro、Team、Businessのクラウドプランの価格は料金ページに記載されておらず、Enterpriseは営業担当者経由での販売です。Transeptの料金はすべて公開されており、セルフサービスで利用できます。Freeプラン、月額€29のStarterプラン、月額€79のProプランを提供しており、クレジットパックに有効期限はありません。営業担当者との商談も、デスクトップ版ライセンスの購入も不要です。
- はい。レビューリンクを送るだけで、クライアントはアカウントやソフトウェアがなくてもブラウザーでドキュメントを開き、原文と訳文を確認できます。閲覧リンクは読み取り専用で、コメントリンクを使えば自身の名前でコメントを残せます。表示されるのはその1つのドキュメントのみです。スレッドを「社内限定」に設定すれば、チーム内のメモを相手に見せないようにすることもできます。リンクの有効期限は30日間で、ゲストレビュアーがシートを消費することもありません。
- いいえ。TranseptはあらゆるOS(Windows、macOS、Linux、ChromeOS)のモダンブラウザーで動作し、インストールやライセンス購入の手間は一切ありません。フラッグシップであるTrados StudioはWindowsデスクトップアプリケーションです。Trados Goやクラウドプランはブラウザーで動作しますが、プロジェクトパッケージの開封やAI Assistantの利用など、一部の作業にはデスクトップ版Studioが必要です。
- はい、確認できます。過去のメモリが翻訳に反映された場合、ブロックのヘッダーに件数付きの「メモリ」チップが表示されます。これをクリックすると、一致率や参照元ドキュメントとともに過去の表現を確認でき、そのセグメントに対して却下した候補や、背景にあるレビュアーの議論もあわせて表示されます。各項目には、出力がその表現を明確に取り入れた場合は「再利用」、モデルが参照したものの別の表現を生成した場合は「参照」というラベルが付きます。
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サブプロセッサー一覧API、MCP、Webhook
StarterプランとProプランでは、APIのすべての機能を使えます。MCP経由でClaudeなどのAIアシスタントを接続したり、手持ちのツールから翻訳を実行したりできます。
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