インポートとエクスポート
文字列ファイルへの対応と用語集ライブラリの刷新
これまでTranseptが扱ってきたのは通常のドキュメント形式でした。今回のリリースにより、ローカライズ作業で広く使われるもうひとつの形式である文字列ファイル(ソフトウェアUIやメールプラットフォームから書き出されるキー付きテーブル)に対応しました。通常のTranseptドキュメントとしてインポートされるため、用語集、スタイルガイド、翻訳メモリ、ワークフロー、レビュー機能のすべてをそのまま活用できます。
今回のリリースのもうひとつの柱は、用語集とスタイルガイドの管理機能の刷新です。専用のライブラリページが新設され、1つの用語集で複数の翻訳先言語に対応できるようになったほか、モデルが生成したアセットが勝手に適用されないようレビュー手順も追加されました。
追加
- 文字列ファイルのインポートに対応。CSV、gettext `.po`、XLIFF 1.2ファイルをアップロードすると、キーごとに1つのエントリを持つTranseptドキュメントに変換されます。その際、コンテキストコメント、文字数制限、複数形のスロットもそのまま保持されます。ファイル内に既存の翻訳がある場合は追加費用なしでドキュメントに反映され、翻訳メモリにも登録されます。詳細については、ソフトウェアのUI文字列やメールテンプレートの翻訳をご覧ください。
- 文字列用のレビューグリッドを追加。文字列ドキュメントを開くと、キー/原文/翻訳のテーブルが表示され、フィルター機能、文字数制限が指定された行のメーター表示、インライン編集が利用できます。任意の行からフルエディターへ直接ジャンプすることも可能です。
- 選べる2つのエクスポート方法。開発者向けのキー付きファイルとしてエクスポートすることも、翻訳を元のファイル構造に書き戻してエクスポートすることもできます。翻訳していないファイルは、アップロード時とバイト単位で完全に一致する状態でエクスポートされます。
- プレースホルダーの保護。Liquidタグやprintfトークン(
{{first_name}}、%s、{% if %})はモデルに渡される前にマスクされ、処理後に検証されるため、元の位置のまま損なわれずに維持されます。インポート時に自動で検出されます。 - 翻訳メモリのエクスポートに対応。翻訳メモリパネルの「インポート」の隣に「エクスポート」ボタンが追加され、表示中のすべてのデータをTMX形式でダウンロードできるようになりました。取り込んだデータは、いつでも自由に取り出せます。
- 用語集とスタイルガイドが複数言語に対応。用語集では翻訳先言語ごとの列を保持できるようになり、後から追加した言語を自動生成で補完することも可能になりました。スタイルガイドでは、共通のトーンに基づき言語ごとのルールを設定できます。詳細については、用語集およびスタイルガイドをご覧ください。
- 用語集とスタイルガイドにライブラリページを追加。用語集とスタイルガイドのそれぞれに専用ページが用意され、スコープの切り替えタブ、検索、フィルター、管理メニュー(複製、チームへの移動、削除)が利用可能になりました。さらに、変更内容をプレビューしながら2つのリソースを1つにまとめる統合機能も追加されました。
- エディター内に検索タブを追加。原文または翻訳に対象を絞り、単語や用語集の用語でドキュメント内を検索して、該当するブロックへ直接ジャンプできます。
変更
- 生成されたアセットの確認ステップを追加。AIによって生成されたスタイルガイドや用語集は、適用前に結果を確認できるよう保留されます。編集も可能で、既存リソースの更新時には差分が表示され、「適用」で書き込まれる件数を正確に確認できます。対象のリソースには、対応が完了するまでレビュー待ちバッジが表示されます。
- 生成の進捗をリアルタイム表示。用語集やスタイルガイドの自動作成時にモデルの処理状況が段階的にストリーミング表示され、処理の途中でキャンセルできるようになりました。実行をキャンセルした場合、すでに読み取られた分以外の追加費用は発生しません。
- 自動生成時の制約提案機能を追加。抽出時に、用語と合わせて「原文のまま」、表記ゆれ、禁止訳語を、必要な場合に限って提案するようになりました。提案はワンクリックで削除できます。また、通常の語形変化を表記ゆれとして提案することもなくなりました。
- 用語集のコンテキストフィールドを一本化。従来の「メモ」フィールドを廃止し、既存のメモは翻訳プロンプトが実際に読み取る「文脈ヒント」フィールドへと移行しました。
- 全言語での実行前に見積もりを表示。「すべての言語」を選択すると、処理を開始する前に見積もりが表示されるようになりました。そのため、「用語集に対象言語のうち3言語の列がありません」といった警告に、まだ対処できる段階で気づけます。
修正
- メールプラットフォームからのエクスポートファイルを正しくインポート。次の問題をすべて修正しました。Klaviyoのファイルがキー列を理由にそのまま拒否される問題、地域別の列(
es-MX、pt_BR、en-GB)が通知なしに削除される問題、Brazeの{% translation %}のデフォルト値がその場で翻訳され、各ロケールの枠が空になって受信者全員に誤った言語が表示される問題です。認識できない列は、破棄せずに通知するようになりました。 - Brazeのパーソナライズタグを保護。Brazeのタグは
{{${first_name}}}と表記されますが、パーサーが波括弧1つ分手前で読み取りを止めていたため、翻訳対象のテキストに余分な文字が残り、モデルがそれを移動・重複・削除することがありました。メールローカライズガイドの執筆中に見つかり、修正しました。 - 本番環境でのスタイルガイド自動生成を修正。ページ、プロンプト、またはサンプルからの自動生成がキーの設定不備により失敗していた問題を修正しました。これら3つの機能も他の機能と同じエンジンで動作するようになり、用語集に属する内容が重複して出力されることもなくなりました。
- 各言語バージョンのエクスポートで表を保持。原文ファイルが正常にエクスポートされるのに対し、MarkdownやHTMLの各言語バージョンでは表やコードブロックが通常の段落へとフラット化されてしまう不具合がありました。言語バージョンが、コピー元の原文ファイルの構造を正しく引き継ぐようになりました。
- ノートPCでのサイトヘッダー表示を改善。マーケティングナビゲーションが1280px未満でハンバーガーメニューに折りたたまれていたため、13インチ画面や最大化されていないウィンドウでモバイル向けのUIが表示されていました。幅を自動計測し、実際に収まらない場合にのみ折りたたむよう変更しました。また、幅が狭い場合でも、エディターのヘッダーが言語チップと重ならないようになりました。
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