The Journalへようこそ
このブログを始めた理由、ここで読める内容、そしてまた来ていただくための、ささやかなお誘い。


Transeptは、目立つために作ったものではありません。作ったのは、翻訳のたびに何かが抜け落ちていくのを、何度も味わってきたからです。文章のリズム、冗談の形、言いにくいことを口にする前に人がためらう、あの間。どのツールを試しても、返ってくるのは言葉だけで、それ以外はすべて捨てられていました。 だから、自分たちが欲しかったツールを、自分たちで作りました。そしてその途中で、こういうことは少し書き残しておくべきだと、ずっと思っていました。 その場所が、ここです。 The Journalでは、Transeptを作りながら、そして皆さんに使っていただく様子を見ながら学んだ、小さくても正直なことを書いていきます。言語が変わっても文体を保つにはどうするか。小説と契約書とブランドブックでは、翻訳で何がうまくいくのか。今月すっかり気に入ったモデルと、そっと別れたモデル。同じ段落が、ある言語ではきれいに訳され、別の言語では少しずれて返ってくるのはなぜか。そして、実際にどうすればいいのか。 実用的な記事もあります。ワークフローのメモや用語集のちょっとしたコツなど、明日の朝からそのまま自分の作業に取り入れられるようなものです。もっとゆっくりした記事もあります。翻訳という手仕事について。ひとつの文章を二度書くとはどういうことかについて。 私たちは2人でTranseptを作っています。コンテンツ制作チームではありません。皆さんの1週間を記事で埋め尽くすつもりもありません。月に1~2本、私たち自身が、自分たちの言葉で丁寧に書いていく予定です。ここに書いたことで1時間の節約になったり、翻訳の見方が少し変わったり、あるいはコーヒーを片手に気持ちよく読めたりしたら、それが私たちの目指すところです。 今もRSSをお使いなら、RSSフィードから購読できます。気が向いたときに、ふらりとのぞきに来てくださるのも大歓迎です。 早くから見つけてくださって、ありがとうございます。ここで出会えてうれしいです。 マリア、ヴィタリーより
著者

Transept共同創業者。キーウ、オストラヴァ、そしてザルツブルクでの1年間を経て、英語学・英文学の学位を3つ取得。ウクライナ出身ですが、書くのはほとんど英語です。プロンプトエンジニアとしてAIの世界に入り、その後はプロダクトマーケティングとライフサイクルマーケティングを担当。実在の人物をもとにしたセミフィクションを書きながら、言語のあいだで何がこぼれ落ちるのかという問いを追い続けています。

Transept共同創業者。ペンネーム「Mevkh」名義で執筆。言語学・文学の学位を取得後、ソフトウェア開発へと転向。シニアAIエンジニアとして、RAG、エージェント型ツール、LLM-as-judgeによる評価など、実用的なLLM機能を50,000人以上のユーザーに提供してきました。小説家としてはじっくり創作を進めるタイプで、机の引き出しには12万語に及ぶ風刺ロマンスファンタジーが眠っています。AI翻訳と自身の書いた散文との間で生じた摩擦こそが、すべての始まりでした。